セックスの後にやたらとトイレが近くなる事はありませんか?
特に女性の方はこの性行為後の頻尿に悩まされる人が多いです。
この症状の原因は、大きく分けて2つあります。ひとつひとつ原因を確認して対処し、不安の解消を図りましょう。
原因その1:尿道炎・膀胱炎(雑菌性)
女性は男性と比べて身体の構造上、尿道が短い為膀胱炎になりやすいと言われています。
また、一度膀胱炎になると繰り返しやすいです。
一般的にはトイレを長時間我慢しすぎて膀胱炎になる。という話題をよく耳にしますが、同様に性行為によって膀胱炎や尿道炎になってしまうケースも多いです。
尿道や膀胱に雑菌が侵入し、炎症を起こしてしまうと膀胱に刺激が与えられ、体は「尿意」と勘違いしてしまいます。その為頻繁にトイレに行きたくなってしまい、頻尿になってしまうのです。
また、炎症が軽微な場合、普段はあまり気にならないが性行為を行ったりして性器や尿道に刺激があった時に炎症が悪化し、尿意に繋がります。
基本的に数日経てば炎症がおさまってきて、また気にならなくなる為、毎回性行為の後に頻尿になるという自覚症状が現れます。
原因となる雑菌は大腸菌が大半で、パートナーの手や口、性器を介して菌が尿道内に侵入します。
腎盂炎などの重症化の恐れも
女性の尿道から侵入した菌は炎症を広げながら膀胱へ進み、最終的には腎臓へ到達して最悪の場合は腎盂炎になってしまいます。
こうなると痛くてとても我慢できるレベルではありません。たいていの女性は膀胱炎になった時点で身体の以上に気付き、病院(泌尿器科・婦人科)で治療を受けることになります。
雑菌性尿道炎・膀胱炎の予防方法
性行為の前に、お互いシャワーを浴びるなどして身体を清潔にする事、男性には手を洗ってもらってから愛撫を受けるようにしましょう。
また、肛門周辺を触った手で性器や尿道付近を触れると大腸菌が侵入しやすいので注意。パートナーがどうしても触ってくる場合は右手と左手を使い分けてもらうなどお願いをしておきましょう。
一番大事なのは、性行為直後に「おしっこ」をする事です。
性行為後に排尿をする事で、尿道へ侵入してきている雑菌を押し出して、洗い流してくれます。
この性行為後の排尿を徹底する事で、雑菌性の尿道炎・膀胱炎はかなりの確率で防ぐ事が出来ます。
原因その2:クラミジア等の性感染症
クラミジア感染している場合も、尿道や性器に違和感や軽い痛みや、刺激を感じる事があります。
これにより尿道や膀胱が刺激され、尿意を催して頻尿になる場合が多いです。
女性は特に無自覚・無症状が多い
そもそも、女性のクラミジア感染は自覚症状が無い人が80%と言われており、自分で気付くのは非常に難しい性感染症です。
残念ながら、パートナーと性行為をする以上、クラミジア感染のリスクをゼロにはできません。もちろん、お互い他の人と性接触を一切しなければ感染する事はありませんが、大半は男性側が風俗店や浮気などでうつされてきます。
また、自覚症状が無い事が多い為、「以前付き合っていたパートナー」からうつされたまま、気付かずに長期的に感染しているケースも多々あります。
女性のクラミジア感染発覚のタイミングが妊娠した後の産婦人科の検査で発覚する事が多い事からも、いかにクラミジアが無症状で気付かないうちに感染している可能性が高いかが分かると思います。
もちろん男性も注意が必要
男性の場合も、約50%の人がクラミジア感染しても無自覚・無症状と言われています。
また、症状が出たとしても、尿道の先端にかすかな違和感程度で合ったり、少しムズムズする程度の症状が多いです。
このムズムズした違和感により尿道が刺激され、頻尿になるケースも多いです。
雑菌性尿道炎とクラミジア感染の見分け方
クラミジア感染の症状と雑菌性膀胱炎・尿道炎の症状は非常に似ています。
クラミジアの主な症状(女性)
- 排尿痛
- 下腹部痛
- おりものが増える
- 性交時に痛みを感じる
膀胱炎の主な症状
- 頻尿
- 排尿痛
- 下腹部痛
- 残尿感
- 尿が白く濁る
クラミジアの主な症状(男性)
- 尿道の違和感
- 排尿時の痛み
- 透明な膿(カウパーのようなもの)が出る
- 尿道が刺激されトイレ回数が増える
尿道炎の主な症状
- 排尿時の痛み
- 尿道の違和感
- 尿道が刺激されトイレ回数が増える
尿道炎かクラミジア感染かの判断
では、セックスの後の頻尿やムズムズ感の原因が雑菌による炎症の物なのか、クラミジア感染によるものなのかを判別する方法はあるのでしょうか?
残念ながら、症状だけでクラミジアかは分かりません。その為、不安な人は性病の検査を受けてはっきりさせる必要があります。
まとめ
女性の場合、クラミジア感染の自覚症状は20%くらいの人にしか出ません。つまり残りの80%の人達はクラミジア感染に気付かないまま放置されてしまうという事です。
男性の場合も、50%が無症状・無自覚で、症状が出たとしても違和感が出る程度の場合が多いです。
クラミジアのウイルスは、女性の子宮頸部に感染し、炎症を拡大させていきます。長期間感染に気付かずに放置してしまうと卵管癒着などのリスクもあり、不妊や子宮外妊娠のリスクが高まります。
不安が少しでもあれば検査を
少しでも不安であれば、一度性病検査を受けて見る事をおすすめします。
性病検査は泌尿器科や婦人科、産婦人科で受ける事が出来ます。
また、病院で見てもらうのが恥ずかしい、忙しくて行けないという方には自宅性病検査キットを使う方法もおススメです。
自宅検査キットはネットで注文すれば検査キットが家に届き、サンプル採取して郵便で返送すれば数日で検査結果がネットで確認できます。
匿名で出来ますし、偽名で家に送ってもらうことも可能な為、知り合いや家族にバレることなく性病検査を受ける事が出来ます。
もちろん、認可を受けた研究所が検査していますので信頼性は病院の検査と変わりません。
性病感染が不安な方、ちょっとした違和感が気になる方はこの機会に是非検査を受けて見る事をおすすめします。
クラミジア感染の症状や検査方法については下記の記事で男女別でそれぞれ詳しくご紹介していますので、一度ご確認ください。