咽頭クラミジア（喉の性病）に感染したら咳や鼻水は出る？

日本で若い人を中心に感染が広がっている性感染症、クラミジア。

特に、喉に感染する【咽頭クラミジア】は、症状がでにくく、知らないうちに感染して、さらに次の人にうつしてしまうリスクが高い性感染症です。

咳がとまらない、鼻水が出る等の症状が出た時に、咽頭クラミジア感染の可能性はあるのでしょうか？（当サイト宛に、上記のようなお問い合わせが非常に多いです）

今回は、咽頭クラミジア感染と咳・鼻水の関係についてご紹介します。

咽頭クラミジア感染で咳と鼻水は出る？

基本的に、自覚症状が出にくい咽頭クラミジアですが、主な症状は下記のようなものです。

のどの奥の粘膜に炎症がおこり、喉が荒れる事でいがらっぽさ、咳が出る、痰が出る等の自覚症状がでる場合があります。

しかし、鼻の粘膜には基本的に炎症を起こさない為、鼻水と咽頭クラミジアに直接の因果関係はないと言えます。

適当な情報を載せているサイトがあるので注意してほしいのですが、【咽頭クラミジアは飛沫感染しません】

飛沫感染する性病というものは基本的にありませんので安心して下さい。

咽頭クラミジアは喉の奥の粘膜に感染する性感染症です。感染経路は、主にオーラルセックスを介して感染します。

例えば、喉にクラミジア感染した女性が男性の性器をオーラルセックス（フェラチオ）した場合は、女性の喉から男性のペニスへクラミジア感染の可能性があります。

また、咽頭クラミジアに感染している人の唾液にもわずかながらクラミジアが混じる事がある為、激しいディープキスによって、相手の口から自分の口へ唾液が入り、喉の奥の粘膜に感染する可能性もあります。

咽頭クラミジアは性行為（オーラルセックス）を介して感染する性感染症ですが、それとは別に【クラミジア肺炎】という病気が存在します。

クラミジア肺炎とはクラミジアという細菌が原因で引き起こされる肺炎の事を指し、こちらは主に乳幼児への感染や、新生児への母子感染（母親がクラミジア感染→産道を通った赤ちゃんが感染→肺炎）が挙げられます。

クラミジアによる肺炎は、咳による飛沫感染の感染例が確認されており、家庭内等で感染が広がる事が判明しています。

クラミジア肺炎の場合、激しい咳や痰、高熱など肺炎の症状が出ますので、自覚症状が出にくい咽頭クラミジアとは少し症状が違います。

咽頭クラミジアは、無症状または軽い風邪っぽい喉の違和感や微熱などの症状です。

上記でご紹介した通り、咽頭クラミジアに感染してもほとんどの人が無症状。または軽い風邪のような喉の違和感程度の症状しか出ないケースがほとんどです。

その為、風邪による喉の不調なのか？咽頭クラミジア感染による症状なのか？が、喉の性病検査を受けてみないと全く分かりません。

耳鼻科や病院でも、もちろん喉の性病検査は実施してくれますが、診察前に『性病感染の疑いがあるから検査してほしい』ときちんと言わないと、ただの風邪と診断されて終わってしまう恐れがあります。

咽頭クラミジア感染の検査は、いくら耳鼻科などの喉の疾患を見るプロのお医者様でも、見るだけでは判別できません。

喉の奥の粘膜を採取し、菌を培養して検査をしないと感染しているかどうかは分からないのです。

最近、咽頭クラミジア感染の危険性や感染者増加に伴い、検査方法も日々改良されています。

ネットで購入して自宅で検査を受けられる郵送検査キットでは、うがいをするだけで簡単に咽頭クラミジアの感染の有無が検査できる高精度の検査方法を採用している所もあります。

このリアルタイムPCR法という検査方法では、水道水で軽くうがいした液体を提供するだけで、高精度な性病検査が可能となった画期的な検査方法です。

下記のような条件に当てはまる・心当たりがある人は今すぐ検査をしましょう。
男性

女性

もしも上記のような思い当たる節があれば、この機会に性病検査を受けてみる事をおすすめします。

咽頭クラミジアなどの喉の性病の症状や検査方法については、下記の記事で詳しくまとめていますので、是非参考にして下さい。