日本で若い人を中心に梅毒感染者が爆発的に急増しています!
国立感染症研究所の最新のまとめによると、平成26年12月29日から27年10月25日までに医師が梅毒と診断して届け出た数は2037人(男性1463人、女性574人)。女性は2011年(年間124人)の4倍以上に急増。
中でも20~24歳が177人と最も多いという衝撃の報告が上がっています。
恐ろしいのは、これはあくまで「お医者さんに行った人」で梅毒と判明した人数だけです。
実際に梅毒に感染していて病院に行っていない人を含めると、おそらく2倍3倍以上は梅毒の感染者がいると思われます。
梅毒ってどんな病気?
梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌が原因。異性間、同性間を問わず、主に性的接触により粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。また、血液感染も起こします。
感染力が非常に強く、口の周辺をケガしている場合などには キスだけで感染することもあります。 コンドームを使用することである程度予防が可能ですが、フェラチオなどのオーラルセックスによって 口やのどに感染することもあります。
また、梅毒性の丘疹が触れる事で感染する事例も出ていますので、コンドームを使用していても100%防ぐことは難しい病気です。
梅毒って昔の病気じゃないの?
昔は、梅毒といえば不治の病・死に至る病でしたが、現在ではペニシリンの発見により、感染者も減少傾向にありました。しかし細菌になって日本の若者を中心に感染者が増えているのは何故でしょうか?
おそらく、クラミジア感染が若者に広がっているのと同様に、「性病に対する危機感の欠如」「不特定多数との性交渉の機会の増加」「性風俗店従事者、利用者の若年化」が挙げられます。
梅毒は、早期発見と早期治療により完治が可能な病気です。初期の感染であれば2~4週間程度で完治します。 ただし、治療が遅くなればなるほど症状は重くなり、治療に時間と費用がかかります。
梅毒の症状や治療方法はこちらで詳しく説明していますのでご参照ください。
>>梅毒の症状の詳細はこちらから
梅毒の初期症状は?
梅毒感染の初期症状は痛みを伴わない為、気付かない人が非常に多いです。
・感染した箇所の皮膚や粘膜に5ミリ~20ミリほどの赤くて硬いしこりができます。
ただし、痛みなどの症状は無い為、男性は発見しやすいですが女性は性器内にできると気付かない場合が多いです。また、このしこりは2~3週間で自然に消滅します。
・リンパの腫れ
こちらも痛みは無く、気付かない場合が多いです。
どうやったら梅毒に気づけるの?
自分が梅毒に感染しているかどうかは、症状や痛みが出にくいので自分で気づくのは非常に難しいです。HIV同様、血液で感染し初期症状が無いことが、更なる感染者の拡大につながる恐れがあります。
梅毒を検査するには、性病科や産婦人科、泌尿器科などへ行って血液検査を受ける必要があります。
過去に、不特定多数のパートナーと性接触を持った方、風俗店へいったことのある方はこの機会に一度検査を受けることを強くおすすめします。
自宅で梅毒を検査する方法もある。
最近利用者が増えている、郵送の性病検査キットでも梅毒は検査ができます。
梅毒検査とHIVの検査は両方とも血液検査なので、一緒に検査するのがおすすめです。
また、風俗店などに行ったことのある方は「クラミジア・淋菌」の感染も非常に多いです。まとめて検査を受けてみるのもいいかもしれません。
それぞれの検査項目毎に性病検査キットメーカーの価格比較表がありますので、一度ご確認ください
HIV+梅毒の検査キットの値段比較
HIV+梅毒+クラミジア+淋菌セット検査の値段比較
まとめ
性病は早期発見と早期治療が大切です。大切なパートナーにうつしてしまう前に、自分の体のために、まずは検査をしてみましょう。そして、かならずコンドームを利用して性病の感染を予防しましょう。
2017年4月6日追記
今年の梅毒感染者数が昨年を上回るペースで拡大しています。
3月末までに既に感染者は1000人を突破し、発覚していない潜在感染者を含めるとかなりの数字になります。
自分の体は、自分で守るしかありません!詳しくは下記の記事をご参照ください。
>>梅毒が大流行する予兆?感染から身を守る手段は?