喉に感染する性病(咽頭クラミジア・咽頭淋菌)は無症状の場合が多く、気付かないうちに多くの人が感染している性感染症の一つです。
今回は、咽頭クラミジアと咽頭淋菌の治療方法について詳しくご紹介します。
(>>喉の性病の症状や検査方法についてはコチラをご参照ください)
喉の性病の治療方法
喉の性病は抗生物質で治療
病院や検査キットなどで咽頭クラミジアや咽頭淋菌の検査を受けて陽性だった場合、速やかに治療を進めていきます。
咽頭感染の場合も、性器に感染したクラミジアや淋菌と同様に、抗生物質(抗菌剤)を利用して殺菌処理します。
咽頭淋菌の治療方法
セフトリアキソンかセフォジジムという抗菌剤を【静脈注射】します。
私が感染した時は、お尻にブスっと注射されました。
結構痛くて、注射の後3日間くらいは左のお尻が筋肉痛みたいな痛みで歩きにくかったのを覚えています。
1週間後に再検査し、完治しているかどうかの確認をします。まだ淋菌が喉から検出された場合はまた注射されます。(治るまで)
咽頭クラミジア
抗生物質を経口服用(口から飲む)か、点滴で投薬します。利用する抗菌剤は、淋菌の治療とは異なりテトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系などが使われます。
一般的な薬の名前で言うと、【ジスロマック(アジスロマイシン)】や【クラビット】等が挙げられます。ジスロマックは1000mgを経口服用1回するだけで、抗菌効果が1週間継続する為、【クラミジア治療の特効薬】として広く使われています。
非常に便利な薬なのですが、副作用として吐き気や下痢を起こす事があります。(私の場合は、身体に合わないのか飲んでから4日くらいはずっとお腹を壊します)
1-2週間後に完治しているかどうか再検査し、完全に菌が検出されなければ治療終了です。
まれに、ジスロマックで殺菌しきれない時はクラビットを処方されます。こちらは、1週間毎日服用が必要です。
喉の性病は治りにくい
性器に感染したクラミジアや淋菌は、上で紹介した薬と同じものを服用、摂取して1週間でほぼ完治します。
しかし、喉の粘膜に感染したクラミジアや淋菌は、完治に2-3週間かかる事もあります。何故性器の感染よりも咽頭感染のほうが完治まで時間がかかるのでしょうか?
喉の粘膜に抗菌剤が届きにくい
性器に感染するクラミジアと、喉に感染するクラミジアは、細菌の種類は同じなのですが喉の粘膜へは抗菌剤が届きにくいと言われています。
その為、完全に殺菌できているかどうかの検査を絶対に行う必要があります。
完治まで病院に通う事が大切
完治せず治療をやめると・・・・
咽頭クラミジアや咽頭淋菌はほとんど症状が出ません。
仮に喉に症状が出ても、【喉の痛み】【喉の腫れ】【軽い発熱】など、風邪のような症状で非常に気付きにくい性感染症です。
ジスロマック等の抗菌剤をを服用すると、3日-4日程度で症状はほとんどでなくなります。そこで薬の服用をやめてしまったり、1週間後2週間後の再検査をしないで辞めてしまう方も非常に多いです。
たとえ症状が出ていなくても、喉の粘膜にクラミジアや淋菌が少しでも残っているうちに投薬をやめてしまうと、またものすごいスピードで菌が増殖してしまい、治療の意味が全くなくなってしまいます。
中途半端な治療は耐性菌のリスクも
しかも、抗菌剤の投薬を生き延びた細菌は、薬に対して耐性を持ってしまい余計完治しにくくなってしまうリスクがあります。
特に淋菌は、耐性を持ちやすいと言われており、治療を始めたら【徹底的に殺菌】するまで治療を続ける事が非常に大切です。
確かに、日常仕事などで忙しい事もあるとは思いますが、必ず再度病院に行って再検査を受けて【完治した事を確認】するまで治療を続けるようにしてください。
まとめ
性器に感染するクラミジアや淋菌に比べて、咽頭クラミジアや咽頭淋菌は
【症状が出にくい】【感染に気付きにくい】【完治しにくい】という厄介な性感染症です。
そして、セックスをしていなくてもディープキスやオーラルセックスで、あなたが想像しているよりもずっと簡単に感染してしまいます。
まずは、過去に喉の性病に感染するような行為をした事がある人は、一度検査を受けて見る事をおすすめします。
喉の性病の症状や検査方法、感染経路については以下の記事で詳しく説明していますので、是非参考にしてみてください。