クラミジアは、抗生物質で完治できる性感染症です。
日本におけるクラミジアの治療方法には、飲み薬または点滴の2通りの方法があります。
飲み薬で治療する方法が主流で、症状が重い場合は点滴を使用します。
今回は、クラミジアの治療について詳しく紹介します。
クラミジア感染の症状が知りたい方はコチラから↓
>>男性のクラミジア感染6つの症状
>>女性のクラミジア感染4つの症状
主に使われる抗生物質
クラミジアの治療に用いられる抗生物質は、下記の4種類です。
- ジスロマック(アジスロマイシン)
- クラビット
- クラリス
- エリスロマイシン
特に上の2つ ジスロマックとクラビットによる治療が9割を占めます。
ジスロマックは、初日に一回服用するだけで、抗菌作用が一週間持続するのが特徴です。
幅広い症状に対して、原因となる細菌の増殖を抑えてくれる効果があり、【クラミジアの特効薬】として広く使用されています。
クラビットは、以前はクラミジア治療の主流になっていたキノロン系の薬です。
最近は服用する回数が少なく、飲み忘れにくいうえ、1週間効果が持続するジスロマックのほうが主流となっています。
ただし、ジスロマックの副作用を避けたい場合などは、クラビットが処方されることもあります。(副作用については後述します)
治療から完治までの期間
基本的にはジスロマック1000mg一回服用で一週間後には完治する場合が多いです。
しかし、ジスロマックが効かない場合、クラビットなど他の抗生物質を使いながら様子を見ることになります。
耐性菌の存在が脅威となっている淋菌と異なり、クラミジアは耐性菌がいないとされています。
しかし、症状の重い場合には治療まで数ヶ月かかることもあります。
仮に症状が軽減していても、一時的なものである可能性も考えられます。
完治するためには、症状が治まりつつあっても処方された薬はすべて用法どおりに飲み切りましょう。
確認検査
クラミジアの治療が終わった後、クラミジアが本当に消えたかどうかを確認する検査が必要です。
クラミジアは弱い病原体なので、クラミジアの症状がでていた場合でも薬を飲めば症状はすぐに消えます。
完治したかの再検査が最も重要
しかし、症状がなくなってもクラミジアが治ったとは限りません。
クラミジアの治療を受けた人の5~10%程度の割合でクラミジアが再発します。
薬に耐性をもったクラミジアが生き残ったり、わずかに残ったクラミジアが再増殖を始めたことが原因です。
再増殖を見逃さないために、治療終了から少なくとも1週間以上、一般的には2週間以上たってから遺伝子検査による確認検査を行わなくてはなりません。
遺伝子検査は死んだクラミジアのDNAに反応するほど精度が高く、治療直後では陽性となってしまいます。
このため、治療から確認検査まで間を空ける必要があります。
クラミジア治療薬の副作用
抗生物質・抗菌剤全般に共通する特徴が、体に存在する良い菌も一緒に殺してしまうことです。
ジスロマック(アジスロマイシン)も、腸内環境が悪化して下痢が続きやすい等の副作用があります。
また、食後に薬を服用しないと、吐き気や胃もたれの原因になります。
私個人の経験ですが、毎回、だいたいジスロマック服用後の3日後~5日後くらいの3日間はお腹を壊しっぱなしになることが多いです。
性病検査キットはあくまで検査だけ
性病検査キットなら、自宅で性病検査をすることもできます。
最近は郵送でキット購入から検査申込まででき、オンラインで結果を確認できるサービスも登場しています。
完全匿名性で、検体は番号や記号で管理されるため、検査を担当する技師にすら名前を知られる心配がありません。
「クラミジアに感染しているか知りたいが、クリニックに行くところを家族や知人に見られたくない」という方は、性病検査キットの活用がおすすめです。
たとえばGME医学研究所の性病検査キットなら、性器クラミジアの検査がスタンダード版が税込み4,800円(ローコスト版3,750円)で受けられます。
ただし、あくまで性病に感染しているかどうかが分かるだけであり、検査キットでは治療はできません。
検査結果が陽性の場合は、速やかに病院へ行き適切な治療を受けることが大切です。
また、完治の確認が出来るまでは性交渉は控えましょう。
クラミジアは、自覚症状に乏しい性感染症です。
不安な行為があった場合や、性器に少し違和感を覚えるようなことがあれば、一度検査してみることをおすすめします。
検査で陰性(感染していない)なら何も問題ありませんし、万が一陽性だった場合は速やかに治療に進めば内服薬または点滴で完治できます。
大切なのは、一刻も早く陽性か陰性かはっきりさせることです。
まとめ
不安ならまずは検査を受けましょう
最近では、性病検査を行う人の約半数は郵送で出来る検査キットを利用していると言われています。
自宅で誰にもばれずに検査が受けられることと、病院に行かなくてもネットですぐ検査結果が出ることが人気の理由です。
自宅にキットが届くと家族に開封されてしまうかもしれない、と不安な方は、郵便局や宅配便の営業所で受け取れるサービスを活用するとバレる心配がありません。
クラミジア以外の性感染症も一緒に検査を受けられる商品も販売されているので、気になった方は是非この機会に検査を受けてみてください。
特に、風俗店や若い一般男女の間で流行を続けているクラミジアの検査は必ず行うようにしましょう。
下記の記事で男女別のクラミジアの症状についてまとめましたので、心当たりが無いかチェックしてみてください。
>>男性のクラミジア感染6つの症状
>>女性のクラミジア感染4つの症状
また、性器の性病検査だけではなく、喉の感染(咽頭クラミジア、咽頭淋菌)も見落とさないように注意すべきです。
咽頭感染については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてください。