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キスでうつる性病!?伝染性単核球症とは

キス病は主に若い人がかかる病気で、性行為で感染することもあります。
風邪のような症状となることが多いですが、発熱が何週間も続くような重い症状となることもあります。
今回は、キス病について詳しくご紹介します。

性病検査

キス病とは


正式名称は、伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)。
キスするとうつることがあるため、キス病とも呼ばれています。
欧米では若者が感染する病気として有名で、アメリカなどではモノニュークリオシスと呼ばれています。
アメリカでは、若者の長引く風邪というぐらいの感じで、誰でも知っているような病気です。
10代から20代のキスをする年代になると発症する人が多く、風邪とよく似た症状ですが、症状がかなり長く続くのが特徴。
日本では感染事例が少なく、知っている人は非常に少ない病気です。
 

キス病の原因

キス病は、エプスタインバーウイルスというヘルペスウイルスの一種が原因で起こる病気です。
誰でも感染しているようなありふれたウイルスで、ほとんどの人一生に一度は感染します。このEBウイルスは感染者の唾液に多く含まれていて、主に唾液を通して感染します。キスで感染することもあります。
ただし、キスといってもウイルスが含まれているのは唾液のため、感染には唾液が交換される程度のディープキスぐらいの行為が必要です。
また、このウイルスには若者のキスで感染することも多いのですが、それよりも3歳ぐらいまでの乳幼児期に感染することのほうがずっと多いです。主に母親とのキスや咀嚼した食べ物を通して感染します。
幼児だと免疫力が弱いので母親との軽いキスくらいで感染してしまう可能性も否定できません。
この乳幼児期の感染では、症状がでることはほとんどありません。軽い扁桃炎や風邪のような症状がでることがあるくらいです。
しかし、免疫力のついた思春期以降に感染すると、症状が重くなることがあります。大人になってから感染すると大変なのは、はしかに似ています。
そして、1度感染するとEBウイルスは体内にずっと残るのですが、抗体が作られるため再び感染することはなく、体内のウイルスによって再発することも普通はありません。
 

キス病の症状

風邪のような症状

EBウイルスに感染すると、半数ぐらいの人が伝染性単核球症(キス病)を発症します。潜伏期間は4~6週間ぐらいで長いため、いつ感染したかわからないことも多いです。
発症すると最初はだるさや疲労感を感じるようになります。
そのあと数日で寒気を感じるようになり熱が出はじめます。
さらに発熱してから数日から1週間ぐらいで、首のまわりのリンパ節が腫れたり、のどの痛みがあらわれるようになります。軽い肝炎のような症状がでることもあります。
このような症状は風邪とよく似ているため、風邪やインフルエンザに間違えられることが多いです。
伝染性単核球症にかかると、非常に疲れやすくなります。いくら休んでも回復せず、食欲がなくなり、
強い倦怠感を感じるようになります。このような状態は数週間続きます。
また、普通の風邪では発熱は3~4日くらいですが、伝染性単核球症では発熱が1~2週間くらい続きます。症状が重い場合には、1ヶ月以上続くこともあります。発熱は38℃以上のことが多く、場合によっては39~40℃の高熱となることもあります。
首のまわりのリンパ節も大きく腫れますが、痛みはそれほどありません。腫れるのは主に首のリンパ節で、まれに脇の下など全身のリンパ節が腫れることもあります。首のリンパ節の腫れが強い場合には、呼吸が苦しくなることもあります。
のどの激しい痛みも特徴。痛みのために食事が困難になり、つばを飲み込むのもつらくなることもあります。扁桃腺が赤く腫れ、扁桃炎のような症状がでることもあります。
扁桃線に白い膿が付着するため、鏡でみると喉の奥が白くなっているのが見えることもあります。
また、扁桃線の腫れによって鼻づまりや鼻声になることも多いですが、鼻水は出ないのが特徴。
発熱するときには、頭痛や吐き気・嘔吐を伴うこともあります。
 

性病検査

発症~回復までの期間

伝染性単核球症が発症する期間は様々です。
普通は2週間ぐらいで症状は徐々におさまっていき自然に治りますが、重い場合には数ヶ月続くことがあります。
ただ、発熱がなくなってもリンパ節の腫れ、だるさはしばらく残ることがあり、完治するまでに数ヶ月かかることもあります。
 

感染原因

伝染性感染症の原因は、EBウイルス感染者の唾液です。
しかし、すべての感染者が常にEBウイルスを排出しているわけではありません。排出しているのは感染者のうち15~20%と言われています。
つまり、感染者とのキス=キス病がうつる とは言い切れません。
 

キス病の治療方法

伝染性単核球症には特別な治療方法はありません。
多くの風邪と同様にウイルスが原因なので抗生物質はききません。
治療方法としては、しばらく安静に寝て自然によくなるのを待ちます。食べることができないなど衰弱が激しい場合には点滴を行うこともあります。
薬は基本的に使いませんが、高熱がでたり喉の痛みが強い場合などには、解熱剤や鎮痛剤を使うこともあります。

まとめ

アメリカや欧米に比べて、日本ではキス病の感染は非常に少ないです。
ディープキスで感染する可能性のある病気として、知識を持っておく事は大事ですがあまり神経質にならなくてもいいと思います。

キス病よりも喉の性病感染に注意!!

どちらかと言うと、日本では女性を中心に咽頭クラミジアや咽頭淋菌等の感染が広がっており、自覚症状も乏しい為に気付かず放置されている事が多いのが現状です。
フレンチキス程度では咽頭クラミジアは感染しませんが、ディープキスをした場合は感染の可能性があります。
感染者の比率は女性が圧倒的に多いですが、もちろん男性も感染します。(私も過去2回感染しました。。)
咽頭クラミジアや咽頭淋菌に代表される喉の性病感染については、下記の記事で症状や検査方法について詳しく紹介していますので、是非ご参照ください。
>>喉の性病(咽頭クラミジア・淋菌)の症状・検査方法
また、その他の主要な性病の症状は下記の記事で見ることができます。
>>【性病の症状チェック!】その症状、もしかしたら性病かも?(男女別)

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