尖圭コンジローマは性器にイボができる性病です。尖圭というのはとがったという意味です。
性交によって感染する可能性がありますが、クラミジアや淋菌のように深刻な症状には発展しない為、あまり重要視されていません。
しかし、性感染症にはかわりありませんし、特徴的なイボができてしまい見た目も非常に悪いです。
今回は、コンジローマについて詳しくご紹介します。
尖圭コンジローマとは
コンジローマ(コンジローム)はヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスが原因となる性病です。
このヒトパピローマウイルスには良性のものと悪性のものに分類され、 良性のHPVはコンジローマの原因になりますが、悪性のものは子宮頸がんの原因になります。
感染経路は、皮膚や粘膜の傷などで主に性行為によって感染します。 また、オーラルセックスによって口へ感染することもあります。
このヒトパピローマウイルス(HPV)に感染したからといって、必ず尖圭コンジローマや子宮頸がんになるというわけではありません。
基本的には体の免疫機能で自然治癒しますが、体が弱っている時などに、免疫力が低下し、コンジローマのイボが発生したりします。
尖圭コンジローマの症状
HPVに感染すると2週間~8カ月ほどの長めの潜伏期間を経て、感染した部位にイボができます。
性器とその周辺、肛門、足の付け根部分などにでき、口に感染した場合には唇や口の中にできることもあります。
このイボは痛みを感じないことが多く、見えない部分にできると発見が遅れることがあります。
初期のコンジローマによるイボは、1ミリ~3ミリ程度の大きさで、先端がとがって固くなっています。
このイボは大きくなったり、その周辺に同じようなイボがたくさんできたりすることが多く、一度治療を行っても再発することがあります。
イボが成長するとカリフラワーのような形になります。
イボは基本的に痛みはありません。ただし、急速に成長した場合にはヒリヒリする感じの痛みやかゆみがでることもあります。
また、尖圭コンジローマの表面はザラっとしていて硬くなっていますが、イボ自体はもろく、傷つきやすいです。
その為、下着でこすれて出血したりイボに傷がついた場合には排尿時にすこし痛むこともあります。
尖圭コンジローマの治療
コンジローマは1年程度で自然治癒することもありますが、再発することも多い病気です。
現在はウィルスそのものに対する薬はありませんが、イボを治療することはできます。
イボは外科的に取り除くことができます。また、最近ではベセルナクリームというコンジローマ治療薬によって イボを治療することができます。
コンジローマの予防についてはコンドームの使用はある程度効果的ですが、 コンドームに覆われていない部分にもウィルスが潜伏していることがあるため完全に予防することはできません。
まとめ
尖圭コンジローマ感染=HPVに感染
尖圭コンジローマは良性のHPV感染時に発祥する場合があります。
逆に、悪性のHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染している場合は、子宮頸がんの恐れもあります。
HPVウイルス自体は、女性なら一生に一度は感染し、ほとんど90%が自然治癒すると言われていますが、不安な場合は一度性病検査を受けてみる事をおすすめします。
また、女性の場合はクラミジアや淋菌など感染者が多く感染率が高い性感染症も一緒にチェックする事をおすすめします。
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