情報提供者
21歳 女性
数年前の私の恥ずかしい体験談です。人になど、話したこともないような話です。
その頃、まだ学生で若かった私には彼氏がいました。明るくて友達も多くて、私には出来過ぎなくらいの彼氏に思えていたのです。
そんな彼と出会って、体の関係を持つようになるまでそう時間はかかりませんでした。
生理中だからオーラルセックスで・・
ある、彼に求められた日の事です。
その日私は生理が始まってばかりで行為をすることはできない、と要求を拒否すると、彼はがっかりした様子で「それなら…」とオーラルセックスを求めてきました。
大好きな彼だったので、当然断る理由などなく、逆に申し訳ない気持ちで彼の欲求に応えたのです。
それから生理が完全に終わる10日までの間、3回ほどでしょうか。彼とはオーラルッセックスのみで愛情を確認し合っていました。
実際、確認していたつもり……となってしまったのですが。
1週間後、喉に異変・・・
生理が終わったころくらいから、私に少しづつ風邪っぽい症状が出始めました。
まずは喉の痛みです。
私自身、耳、鼻、喉と繋がっている部分が弱いこともあり風邪はしょっちゅうひいていました。
その時も「ああ、油断をすると次は鼻、それで中耳炎コースかな」程度にしか思っていなかったのです。
なるべく丹念に、うがいなどをしてそれ以上の被害を食い止めようとしていまいした。しかしいつもだったら2,3日で治るはずの喉の痛みがいつまでたっても消えません…。
特に気にするわけでもなく、それから4日後くらいに私は産婦人科へと行きました。実は私は生理不順のピル服用者だったため、いつも通り貰いに行ったのです。
先生とも顔見知りだったため、いつもの雑談の流れで「風邪が治らないわりに鼻にまで症状が出ない」「喉がいつまでも痛い」などと笑って話していました。
先生も何気なく聞いてくれていたのですが、私の最終月経日終わりくらいから症状が出た、という言葉を聞いてから腕を組んで何かを考え始めました。
「…言いにくいんだけどさあ、それって性病の可能性ない?」
先生に言われ、私は一瞬なにかの冗談かと思いました。
喉が痛くて性病って何を言ってるんだ。性病は性器でしょうが、と笑って返す私に、先生が喉につく性病がある、という事を教えてくれました。
ここで初めて、私は咽頭クラミジアの存在を知ったのです。
症状が非常に風邪に似ていること、それゆえ本人も気づかないし、なんなら自然治癒してしまうこともある……ただ、知らずにパートナーとキスなどをすると、お互いに永遠にうつし合うピンポン感染に陥る…と先生の話を聞き、急に不安になりました。
検査の結果、咽頭クラミジア陽性。感染元は・・?
先生に検査をお願いした結果、バッチリ陽性。
先生は苦笑い、私は青ざめていたと思います…。
彼とは付き合って、そのころは半年程度。それまでそういった性病を疑うような症状はありませんでした。
ということは……
結果として、病気は彼が浮気でもらってきたものでした。
ほんの1回の浮気、それも遊び心…許してあげる事は簡単でしたが、何せ今回は性病が付きまとっていました。ただの浮気でも気持ち悪いのに、病気持ちです。
もうお付き合いは無理、と判断してそのまま別れてしまいました。
最後に今後お付き合いをするであろう未来の彼女達に迷惑にならないように、性病科の受診をお勧めしました。
産婦人科で処方してもらった薬で、クラミジアは撃退。喉の痛みも治まっていきました。
産婦人科の先生に別れたことを話すと、「自然治癒する場合もあるから、俺も黙っておいた方が良かったのかなあ」などと言われ、そんなはずはない、と全力で否定しました。
「別れたこと、俺を恨まないでね」などと冗談まじりに先生は笑っていましたが、先生が教えてくれなければ、彼の浮気にも病気にも気付けなかったのですから、感謝しこそすれ、恨むなんてありえない事です。でも、彼の浮気で性病感染…それも喉に、なんて恥ずかしくて誰にも言えません。
まとめ
普通にお付き合いしている人同士の性行為では、基本的に性病感染する事はありません。
残念ながらパートナーへの性病感染の原因のほとんどが、男性側の浮気や風俗通いによるものが発端です。
今回の方は、産婦人科の先生が喉の不調に対して突っ込んだアドバイスをしてくれたおかげで、咽頭クラミジアの早期発見に繋がりましたが、喉のクラミジア感染は気付きにくい為、無自覚に感染している女性が非常に多いです。
咽頭クラミジア感染を放置していると、オーラルセックスによりパートナーの性器にうつし、その後パートナーの性器から自分の性器へも感染が戻ってきてしまうようなピンポン感染も多い為、早期発見と早期治療がとても大切です。
過去の行為やパートナーとのお付き合いの中で不安を感じたら、一度性病検査を受けて見る事をおすすめします。また、咽頭感染は性器の性病検査では検出できない為、喉の検査もセットで受ける事をおすすめします。