数年前から、日本でも保健所での無料HIV検査の知名度が広がっており、実際に保健所で無料検査を受けられた方も増えています。
一般的に、性病検査といえば大きく分けて4種類の方法があります。
- 病院(泌尿器科・婦人科)で検査を受ける。
- 保険所で検査を受ける
- 性病クリニックで検査を受ける
- 自宅で検査キットを使ってチェックする
今回は、保健所で検査を受ける場合のメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
保健所で性病検査を受けるメリット
- 無料!検査費用が何と無料です!
- 匿名で検査を受ける事が出来る
保健所は無料で検査が受けられるという事が、他の性病検査方法と比較して大きなメリットと言えます。
ちなみに、渡航目的(ビザ発給の為)の検査等の場合は、証明書発行代などがかかり、費用がかかる場合もあります。
保健所で性病検査を受けるデメリット
- 検査日程が限定されている
- 検査出来る項目が少ない
- 先着順で、受けれない日もある
- 検査結果確認まで時間がかかる
- 陽性の場合、改めて病院に行く必要がある
検査日程は自治体によって様々
保健所で性病検査を受ける場合、毎週2回程度実施だったり、週1回だけの自治体もあります。
東京23区内の大きい保健所であれば毎日実施している所もありますが、保健所の都合に合わせて検査を受けなければならない為、急いで検査したい場合などにはもどかしいです。
検査項目が少ない
基本的に、保健所の性病検査で必ず検査しているのはHIVウイルスのみです。最近は梅毒や淋菌・クラミジア検査を実施している所もありますが、月に1回、2回程度しかHIV以外の検査は実施していない保健所が多いです。
(実際、全ての保健所のうち、クラミジア検査も実施している保険所は30%以下です)
風俗でHIV感染の恐れがある行為をしてしまった場合、HIVに限らず梅毒やクラミジア、淋菌、C型肝炎などの感染の可能性も高いです。
その為、HIVだけ検査しても不安を解消する事が出来ません。
検査結果が出るまで時間がかかる
HIVの即日検査を実施している保健所もありますが、基本的には検査結果が分かるのは1週間後くらいになります。
また、自分で保健所に行って検査結果を受け取らなければならない為、早く性病検査結果を知りたい人にはあまり向いていません。
まとめ
保健所での性病検査のメリットは何よりも無料な事ですが、その代わりデメリットも多いです。無料には無料なりの理由があります。
とはいえ、行政として無料で検査を実施してくれる事は非常にありがたいですし、性病感染予防、特にHIV感染者を減らすための取り組みとしては素晴らしい事だと思います。
現状は、性病感染しているか不安になっている人に対してすぐ結果を提供出来ない事、検査項目が少ない事は大きなデメリットと言えます。
ゆくゆくは、保健所でも検査を受けれる項目数が増え、より充実したサービスを受けれるようになる事を期待しています。
性病検査を受ける方法は、他にも病院や性病クリニック、自宅で検査できる性病検査キットなどがあります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、ご自身の今の状況に一番合った検査方法を選んでみてください。
>>性病検査キットのメリット・デメリット
>>病院で検査を受けるメリット・デメリット
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